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平安ブーム到来


にわかにやってまいりました。

百人一首の歌の意味を知りたくて、『田辺聖子の小倉百人一首』(角川文庫)を読んだのが始まりでした。

面白い。平安のやんごとなき方々に親しみを覚えます。

他の方はどう解釈されているのか?と、アマゾンで中古の『私の百人一首』(白洲正子著 新潮文庫)を購入。

ほほう…。白洲先生はビシッとしています。おっほん。

更に『むかし・あけぼの 小説枕草子』(田辺聖子著 角川書店)を購入。

ひきこもりだった清少納言は、定子中宮に仕えて宮中で暮らすようになり、

才気煥発に歌を詠むことで男の人と対等に渡り合うようになる。サッパリした性格の勝気な納言。

読み終わらないうちから『田辺聖子と読む蜻蛉日記』(創元社)を購入。

これは8回にわたる講演を文字におこしたもので、大変読みやすいです。

田辺先生は持ち前のサービス精神を発揮して、衣食住についてなどの平安文化について教えてくれます。

蜻蛉は清少納言とは違う現実的なタイプの女性で、夫についてぐちぐち文句ばかり言っている。

でも本当はかまって欲しいのです。男も女も今とあまり変わりません。


千年前の婚姻制度については驚きです。重婚や愛人は普通。重婚している妻の身分は皆同じ。

妻の家の方に夫が通い、妻の実家が夫の世話を引受けるという通い婚。

妻は子どもも実家で育てます。通ってくる夫の食べ物、着るもの、その他すべてを妻の家で用立て、

自分の家の息子のことは一切しない。娘ばかり生まれると大変です。

妻と夫は時々しか会わず、そのうちに、ある程度年齢が進むと夫が妻を自分の家に引き取って

一緒に暮らすようです。


へえー、と目からうろこが落ちるような気がして、またすぐに、

世が世なら自分は農家の娘であろうことに気付く。

どちらにしても遠い話だわ。これは貴族社会の話です。

雪が降ったら庭に雪山を作らせて、塀から見える、その雪山の高さを競い合うのです。

これも途中ではあるが、『蜻蛉日記 和泉式部日記』(円地文子訳 ちくま文庫)を購入。

アマゾンの中古の「コンディション」は「可」でも十分きれいなのに驚かされる。皆きれいに読むなあ。


怖ろしいことに全ての本がノロノロと同時進行中で、人生が読書に追いつける気配が全くない。

平安時代に行くのは寝る前の時間だけど、まだ十二単の夢はみません。

平安、いとおかし。


平安ブーム到来_a0244523_1434492.jpg清少納言ちゃん。長!
by watanabeyukow | 2014-03-13 19:38 | Diary


わたなべゆうこ のブログ


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