のうなしあんよ


チビ子が寝る前に読み聞かせているナルニア物語が、「のうなしあんよ」のくだりにさしかかる。

のうなしあんよ! 大好きな、のうなしあんよの話! 懐かしすぎる。読む声にも力が入る。

(※以下ネタバレになります。)


のうなし達は「かしら」を中心にした50人くらいの団体で、魔法使いに姿を見えなくされているのだが、

主人公の一人ルーシィの勇気ある行動によって姿を再びあらわす。 ルーシィが「なぜ彼らの姿を

見えなくしたのか」問うと、魔法使いは「のうなし達が、怠け者でバカだから」というような事を答える。


で、のうなし達がどれくらいのバカかというと、

①「後で洗わないでいいから」食事の前に皿やナイフをせっせと洗う。

②「掘り出してから料理しないでいいように」ゆでたジャガイモを植える。

③猫が乳桶の中に落ちた時、20人もかかって乳をかきだすばかりで、誰一人猫を取り出さない。

等々。

…そりゃバカだ。残念ながら。しかし、よくこんな面白いバカを思いつくなあ!


のうなしあんよの「かしら」は、ひどいうぬぼれ屋だが、のうなし達は「かしら」の言う事を何でも信じてしまう。

(バカだから。) 

魔法使いは「かしら」を他のものに変えたり、のうなし達が「かしら」の言う事を信じないようする魔法をかける

こともできるが、それをしない。なぜなら、

「そんけいできる者がいないよりも、かしらでもそんけいする者があったほうが、

 あの者たちにはずっとよいのだからね。」


…。ちょっと~、ききました?声に出してもう一度。


「そんけいできる者がいないよりも、かしらでもそんけいする者があったほうが、

 あの者たちにはずっとよいのだからね。」



すげえなあ。いいこと言う。

すなわち「そんけいできる者」無しでは、うぬぼれ屋が増えることにつながる!

そして魔法使いは、のうなしあんよ達をのうなしのままで置くのだ。


話の途中で「うぬぼれってなに?」とチビ子に聞かれたので、

『新レインボー小学国語辞典』(学研)で調べたところ、

うぬぼ-れる 自分で自分をすぐれていると思う。だそうです。

「分かった?カーッ!怖いね、うぬぼれるってやつは!」と説明も熱くなる自分。


あともう一つグッと来たのは、

いつも突然現れるアスラン(偉大なライオン)が、また突然去ろうとしたときのセリフ。

「まもなくまた会えるから」というアスランに、

ルーシィが「おねがいです、アスラン。まもなくってどういうことですか?」と聞くと、アスラン曰はく

「まもなくとは、いつのことをもいうのだよ。」


はいもう一回。

「まもなくとは、いつのことをもいうのだよ。」


カーッ‼

アスラーン‼っていうか、C.S.ルイス―‼ 瀬田貞二-‼

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↑昼寝するのうなしあんよ達。一本足の巨大な足の裏を雨よけ日よけにして、仰向きで寝る。


      



 『朝びらき丸 東の海へ』(C.S.ルイス作 瀬田貞二訳 ナルニア国ものがたり3 岩波書店)
by watanabeyukow | 2014-04-08 00:43 | Diary


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